※注意です。
この話は少々特別な設定になっています。
原作では書かれることのないであろう、
いわゆる「後・銀河英雄伝説」とも言うべき物語群です。
中心となるのは元帝国主席元帥ミッターマイヤーとその一家です。
その性格上、作者であるみつえの思想・思いなどが
かなり濃厚に繁栄される恐れがあります。
原作至上主義の方、
原作のキャラクターのイメージを大切にしたい方はご遠慮ください。
または、銀河英雄伝説のキャラクターを借りた創作である、
とお考えの上お読みください。
この話は、少々特別な設定になっています。
ウォルフガング・ミッターマイヤー元帥は早々と退役し、
今は新帝国の国務尚書として国家の中枢にいます。
彼とエヴァンゼリンの間には養子のフェリックス、被保護者のハインリッヒ・ランベルツ、
実子であるヨハネスとフレイアの双子、そして末子のマリ・テレーゼがいます。
ヨハネスとフレイアは
オスカー・フォン・ロイエンタールが死んだ12月16日生まれです。
エヴァには実子を産んでほしい、というのが作者であるわたしの願望です。
ミッターマイヤーはヨハネスが自分たちのように軍人になってほしいと思い、
できればそのそばにはフェリックスがいてほしいと思っています。
ミッターマイヤーの部下達もミッターマイヤー自身が退役したことに伴い、
それぞれの道を歩んでいます。
主な幕僚は退役後も敬愛する上司のそばにいたいと思い、
彼を支えるべく慣れない政治の道を歩んでいます。
帝国の状況ですが、緩やかなる立憲君主制への移行途中です。
一人の才覚によって国が動いていた時代は終わりを告げ、
安定している、それ故に多くの才覚と力量を必要とする時代へと移っていきます。
ミッターマイヤーとヒルダが目指している立憲君主制は
たとえるならば明治時代の大日本帝国憲法、
もしくはビスマルク時代のプロシア憲法のようなのものです。
また、旧同盟市民にも参政権を与えたという事例は、
旧敵国の住民であっても一定の条件を満たせば市民権が与えられた
共和制ローマのようなものだと考えてください。
共和制ローマは、民主主義をうたいながら様々な職務を組み合わせることによって
完全なる独裁権を手に入れることができる制度を持っていました。
この物語の中でミッターマイヤーに権力が集中しているという事象は
それと同じような現象だと思っていただくとわかりやすいかもしれません。
ただ、ミッターマイヤーには独裁者たらんとする意志はなく、
本人は、自分はあくまでアレクサンデル・ジークフリードが成人するまでのつなぎである、
という考えでいます。
まわりはどう見ているかは、微妙なところですが。
話はフレイアとヨハネスの双子が
ロイエンタールの死んだ12月16日に生まれるところから始まります。
|