Lantemarioランテマリオ



木陰       
中原 中也

神社の鳥居が光を受けて  楡の葉が小さく揺すれる
夏の日の青々した木陰は  わたしの後悔を宥めてくれる

暗い後悔 いつでも付纏ふ後悔
馬鹿馬鹿しい破笑にみちたわたしの過去は
やがて涙っぽい 晦瞑となり  やがて根強い疲労となった

かくて今では朝から夜まで  忍従することのほかに生活を持たない
怨みもなく喪心したやうに  空を見上げるわたしの眼・・・

神社の鳥居が光を受けて  楡の葉が小さく揺すれる
夏の日の青々した木陰は  わたしの後悔を宥めてくれる

中原中也詩集「山羊の歌」より                      
※改行は引用者がいたしました。




ケスラーによるラングへの尋問(ほとんど拷問に近いものがあった)と、
メックリンガーの調査により、ロイエン タールの叛乱のいきさつが見えてきた。
メックリンガーとケスラーは協議の上、それを報告書としてまとめ、カイザーに提出した。
それが帝国の諸将の目にするところとなったのは、カイザーの婚儀の直後であった。







index
Neidhart Muller
Fritz Josef Wittenfeld
August Samuel Wahlen
・・・and
Wolfgang Mittermeire



Novels   Home